自宅で運動するための環境づくり
自宅で運動したいけれど、場所がない、音が気になるという方へ。必要なスペースの考え方、床と音への配慮、暑さと換気の対策、道具の収納、時間帯の工夫と、1畳でできる運動スペースの作り方を紹介します。
天候に左右されず、好きな時間に体を動かせるのが自宅での運動のよいところです。一方で、「部屋が狭くて場所がない」「下の階に音が響かないか心配」「夏は部屋が暑くて続かない」といった悩みも出てきます。
この記事では、自宅で運動するための環境を整えるポイントを紹介します。最後に、1畳ほどの広さで運動スペースを作る手順も紹介します。
持病がある方や、体に痛みがある方は、運動を始める前に医師に相談してください。
必要なスペースの考え方
必要な広さは、行う運動によって変わります。広さの目安は、自分の体の大きさで考えるのが確実です。
| 運動の種類 | 必要な広さの考え方 |
|---|---|
| ストレッチ、寝て行う運動 | 寝転んで手足を伸ばした長さと幅に、少し余裕を加える |
| スクワットなど立って行う運動 | 両腕を横に広げた幅と、前後に一歩踏み出せる奥行き |
| その場での足踏み | 立った位置の周りに、腕を振っても物に当たらない空間 |
腕を伸ばしたときや、足を踏み出したときに、家具や照明に当たらないかも確認しましょう。天井から下がった照明の真下は避けると安心です。
床と音への配慮
フローリングの上で直接運動すると、足が滑りやすく、音や振動も伝わりやすくなります。運動用のマットを敷くと、滑りにくくなり、膝や肘をついたときの痛みもやわらぎます。
集合住宅では、ジャンプのように床に強い衝撃が加わる運動は、下の階に響きやすくなります。音が気になる場合は、ジャンプを含まない運動を中心に選ぶと安心です。
厚手のマットを重ねる方法もありますが、マットが柔らかすぎると足元が不安定になるため、立って行う運動では注意が必要です。
暑さと換気への対策
運動をすると体温が上がるため、室温がそれほど高くなくても暑く感じます。特に夏は、室内でも熱中症に注意が必要です。
環境省は、暑さ指数(WBGT)に応じて、屋外やエアコンなどが設置されていない屋内での運動を、原則として中止や延期するよう呼びかけています。暑い時期は、冷房の効いた部屋で運動するか、涼しい時間帯を選びましょう。
あわせて、次の点も心がけます。
- 運動する部屋に温湿度計を置き、運動前に確認する
- 運動の前後と途中に、こまめに水分をとる
- 窓を開ける、換気扇を回すなどして、空気を入れ替える
- 扇風機やサーキュレーターで、体に風を当てる
道具の収納
マットやダンベルなどの道具を毎回押し入れから出すのは、手間がかかります。この手間が、運動を始めるときの小さなハードルになります。
運動する場所の近くに、道具をまとめて置ける場所を作りましょう。
- 丸めたマットを立てて置けるかご
- 壁際の棚の一段
- ベッドの下の収納ケース
出してすぐに使える状態にしておくと、運動を始めるまでの時間が短くなります。
時間帯と近所への配慮
集合住宅では、早朝や深夜の運動は、音や振動が周りに伝わりやすい時間帯です。生活音が少ない時間は、小さな音でも響きやすくなります。
床に衝撃が加わる運動は、日中や夕方に行うのがおすすめです。早朝や夜に体を動かしたい場合は、ストレッチなど静かな運動を選びましょう。
実践例:1畳でできる運動スペースの作り方
- 部屋の中で、家具を少し動かせば1畳ほど空けられる場所を探す
- 床に寝転んで手足を伸ばし、家具や壁に当たらないか確かめる
- 立ち上がって両腕を広げ、照明や棚に当たらないか確かめる
- 床にマットを敷き、滑りにくいか確かめる
- マットや道具を置く場所を、スペースのすぐ近くに決める
- 温湿度計を、スペースから見える場所に置く
1畳の広さは地域や建物によって多少異なりますが、ストレッチや自分の体重を使った運動であれば、多くの場合は十分に行えます。
チェックリスト
- 行う運動に必要な広さを、自分の体で確かめた
- 腕や足が家具や照明に当たらないことを確認した
- 床にマットを敷き、滑りにくいことを確認した
- 音や振動が下の階に響きにくい運動を選んだ
- 運動する部屋に温湿度計を置いた
- 暑い時期は冷房の効いた部屋か、涼しい時間帯を選んでいる
- 道具をすぐに出せる場所に置いた
- 運動する時間帯を、周りへの配慮も考えて決めた
まとめ
- 必要な広さは、運動の種類と自分の体の大きさで考えます。
- マットで滑りと音を抑え、集合住宅では衝撃の少ない運動を選びます。
- 室内でも暑さに注意し、温湿度と換気を確認してから運動します。
- 道具をすぐに出せる場所に置き、運動を始めるまでの手間を減らします。
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参考資料
- 環境省「熱中症警戒アラート発表時の予防行動」リーフレット https://www.env.go.jp/content/000136724.pdf
- 環境省 熱中症予防情報サイト https://www.wbgt.env.go.jp/
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